順天堂大学医学部附属順天堂医院 看護部

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SENIORS 先輩看護師のメッセージ

頼れる男性看護師 川崎さん(9年目)

所属病棟の特徴

脳梗塞・脳出血、てんかん、パーキンソン病、筋委縮性側索硬化症など神経難病で特にパーキンソン病の受け入れが多い病棟です。脳卒中・神経難病再燃によるICU入室後の受け入れが多く、急性期の脳卒中の輸液・薬剤管理・リハビリテーションやパーキンソン病による薬剤調整、神経難病における診断・治療を行っています。

現在の仕事内容

入院中の患者さんの日常生活動作の援助を行っており、食事・排泄・清潔動作を十分に行えない患者さんに対して、病状や安静度に応じて介助を実施しています。神経難病の患者さんや食事の経口摂取が難しい患者さんの場合には、人工呼吸器による呼吸管理や経鼻胃管、胃瘻による栄養管理も必要となるため患者さんに合わせた医療処置の管理を行っています。また、リーダー看護師としてチーム全体で統一した看護ケアや処置ができるよう、スタッフ一人ひとりとミーティングやカンファレンスを行い、個別性のある看護を提供できるように取り組んでいます。さらに、医師・リハビリセラピスト・退院支援部門の方々と情報共有を行い、患者さんに合った退院先を選定をするため、ケアマネージャーとも連携して往診医・訪問看護師などの導入を行っています。慢性疾患を抱える患者さん・家族が安心して退院後の療養生活を送れるように、入院時から退院に目を向け、患者さんが目指すゴールをチーム全体で共有し支援を行っています。

患者さんに看護を提供するにあたって心掛けていること

患者さんの声に耳を傾けることを心掛けています。コミュニケーションを図ることで、患者さんが目指す治療のゴールやニーズを把握し、ニーズに合った看護の提供につながると考えています。日々の業務は多忙で、患者さんとコミュニケーションを図る時間を十分に確保することが難しい場面も多々あります。そのため当部署では業務のムダを省く業務改善を行うことで得られた時間を、患者さんのための時間に置き換え、患者さんの声に耳を傾けることで、患者さんがより満足できる入院生活・治療・看護につなげられるように日々の業務に取り組んでいます。

新人や後輩を指導するときに心掛けていること

指導する後輩の立場になって考えること、できていること・良い部分をしっかりと評価し褒めること、この2点を心掛けています。私は今年で8年目ですが、後輩を指導する際には自分自身が後輩と同じ年数の時にはどうだっただろうかと考え、その当時の悩み・疑問点を相手の気持ちになって考えるようにしています。新任者は看護師として働く上で業務内容や疾患の学習など数多くのことを学ばなければならないため、学習や覚えることに必死で、周囲の人と自身を比べ、自分はできていないんじゃないかと考えることもあると思います。私も新任者の頃は自分だけできていないことがあり焦るときもありました。先輩からできていることを褒めてもらうことで、自分が気づいていない成長している部分に気づき、仕事のやりがいや楽しさを見出せるようになったため、自分も新任者や後輩に成長している部分を気づかせてあげられるように関わることを心掛けています。

男性看護師だからこそできること

現在所属している脳神経内科病棟では、患者さんが自身で移動することができない場合、移乗介助や体位交換など体力を必要とする力仕事が多くあります。女性看護師が数人で行わなければならい介助も、男性看護師であれば一人で行えるため、女性看護師から頼りにされる部分があります。また、患者さんの介助を行う際、羞恥心に配慮が必要になる場面では、男性看護師と女性看護師がいることで同性患者さんのケアに入るよう調整できるため、業務を円滑に行うことにもつながります。

看護師になってよかったと思うとき

入院中の患者さんやご家族から、自身が実践した看護に対して感謝の言葉をいただいた際に、看護師になってよかったと感じます。また、疾患に対する学習が業務以外の日常生活に活きる場面も多くあり、そのような時にも看護師になってよかったと思います。

この病院に入職してよかったと思うこと

順天堂医院は特定機能病院であるため、他の病院では見られない疾患や症例を学習・研究でき、看護師として多くのことを学べるため入職してよかったと感じています。職員食堂・病院の寮などの福利厚生や、夏季休暇などの休暇制度が充実していることも魅力です。また、病院の規模が大きいため他病院よりも男性看護師が多く、休日は趣味であるフットサルに一緒に行ったり食事に行ったりしてプライベートでも親睦を深めています。「仁クラブ」という男性の看護師会があるため男性看護師同士の結束や絆が強く、仕事の楽しさ・やりがいを共有し、男性看護師ならではの悩みも相談でき、協力し合える体制が整っています。

看護師としての自身の課題と、どうやってそれを乗り越えていきたいか

中堅看護師として患者さんに看護実践を行うだけでなく、病棟運営に参画し管理的視点を持って率先して病棟の問題を解決していかなければならない立場にあると考えています。昨年度はマネージャーコースにも参加させていただき、看護管理について学習する機会を得られました。今後も病棟師長や主任とコミュニケーションを図り、マネージメントの視点を持ちながら後輩スタッフと関わることで、病棟全体がより質の高い看護を提供できるように主体的に取り組んで行きたいです。

看護師としての今後の目標

患者さんに安全で質の高い看護を提供できるように、スタッフ一人ひとりが知識・技術を発揮できる職場を作っていきたいと思っています。そのために、自分自身がさらに管理的視点を持って病棟の課題に取り組めるようマネージメントに必要なスキルや技術についても学んでいきたいです。