順天堂大学医学部附属順天堂医院 看護部

Menu

SENIORS 先輩看護師のメッセージ

手術室先輩ナース 相澤さん(6年目)

所属病棟の特徴

手術室は建物2棟に分かれ、看護師はそれぞれ行き来しながら連携して年間15,000件以上の手術に対応しています。特定機能病院として最新の治療を行うことも多く、医師をはじめ他職種と連携しながら新しい治療・術式の準備をし取り入れています。患者さんは新生児からご高齢の方まで全年代を対象とし、症状・既往歴もさまざまです。私が担当することが多い小児外科では、手術室が怖いと印象づかないよう、麻酔導入までの時間に患児が好きな動画を見たり、おもちゃで遊んだりして過ごせるようにしています。

現在の仕事内容

手術介助(器械出し・外回り)前に情報収集し、手術を安全に行うための器械調整や患者さんの安楽を考慮した体位・物品の工夫、褥瘡予防など看護計画を立案しています。術前術後訪問も重要な業務です。 また、チームリーダーとして患者さん・スタッフが安全に1日を終えられるよう手術室全体を見ながら他職種と連携し調整・教育・指導しています。さらに、教育係として新任者や既存スタッフの教育方法やスケジュール作成などについて考え、実践しています。

患者さんに看護を提供するにあたって心掛けていること

アドボカシーを持って患者さんと医師の目標とする医療を、多職種と協力して提供しています。アドボカシーとは擁護者・代弁者という意味です。手術室の看護師は、麻酔下にあり意識の低下または意識の無い状態で治療を受ける患者さんに対して、擁護者や代弁者としての役割を担うことが重要と考えています。手術室はスタッフ全員がマスクと帽子の着用が必須で、表情が読み取りにくく冷たく怖い印象を持たれることが多いため、目元や声のトーンで感情を表現するようにしています。

新人や後輩を指導するときに心掛けていること

手術室は看護実習で行うことと視点が異なる所も多く、看護のイメージがつきにくいと思います。患者さんへの直接的・間接的な影響を根拠を持って指導するよう心掛けています。麻酔科医や外科医など他職種と多くの時間を一緒に働くため、社会人として互いを尊重する態度やコミュニケーションの大切さを伝えるように心掛けています。

看護師になってよかったと思うとき

患者さんの希望する治療や看護をしっかり把握し、医療知識や看護技術をもって実践することに看護師としての誇りを感じています。 手術中の患者さんの多くは意識がない状態で治療を受けるため、手術の前に想いや希望を確認し、患者さんの代わりに必要なことを医師に伝えるよう努めています。

この病院に入職してよかったと思うこと

手術件数や手術の種類がとても多く最新医療を行っているため、知識・技術が向上できる点です。

看護師としての自身の課題と、どうやってそれを乗り越えていきたいか

全診療科の手術はまだ対応できないため、新しい術式についてたくさん勉強することがあります。また、今年からリーダーを本格的に始めたことで、管理的視点で物事を捉え、優先順位を適切かつ迅速に判断することが自身の課題だと感じています。安全のためのルールや看護技術・知識について日々勉強し、新しいことを吸収することで乗り越えていきたいと思います。

看護師としての今後の目標

手術室ジェネラリストや管理者としてのスキルを身に着け、キャリアアップしたいと考えています。手術室看護師が自分の性格に合っていると思うので、手術室に貢献できるような形でずっとこの仕事を続けていきたいです。