順天堂大学医学部附属順天堂医院 看護部

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看護提供体制 看護提供体制

NURSING SYSTEM 看護体制

看護体制は、病棟ごとの入院患者数に対する看護職員の配置数や、どのような専門性をもつ看護師が配置されているかを表すもので、私たちの「看護を提供する力」を表す重要な指標です。

看護単位の構成

看護単位:特定の場所・施設・設備と看護の機能を果たす看護職員集団を言う。

各看護単位の構成

外来:診療部門 各診療科外来15単位 中央診療部門5単位
病棟 : 1,051床
  • 一般病棟 21病棟(20単位)看護配置7:1
  • 精神病棟 1病棟(1単位)  看護配置7:1
  • 特定集中治療室 2病棟(2単位)  看護配置2:1
  • ハイケアユニット 2病棟(2単位)  看護配置4:1
  • 新生児集中治療室 1病棟(1単位)  看護配置3:1
  • 新生児回復室 1病棟(1単位)  看護配置6:1 
  • 産科病棟 1病棟(1単位)  看護配置7:1
  • 小児病棟 2病棟(2単位)  看護配置夜間9:1
合計 計31病棟(30単位)

看護職員構成

2023年7月1日現在

看護師数 1,307名
専門看護師
  • がん看護 6名
  • 慢性疾患看護 5名
  • 小児看護 1名
  • 在宅看護 1名
  • 感染看護 1名
  • 母性看護 1名
認定看護師
  • 皮膚・排泄ケア看護 3名
  • がん化学療法看護 4名
  • がん放射線看護 1名
  • がん性疼痛看護 1名
  • 乳がん看護 1名
  • 緩和ケア 2名
  • 糖尿病看護 4名
  • 摂食・嚥下障害看護 2名
  • 慢性心不全看護 1名
  • 脳卒中リハビリテーション看護 1名
  • 感染管理 4名
  • 集中ケア 5名
  • クリティカルケア 1名
  • 新生児集中ケア 2名
  • 手術看護 2名
  • 救急看護 1名
  • 透析看護 1名
  • 認知症看護 1名
  • 不妊症看護 1名
診療看護師(※1) 2名
特定看護師(※2) 24名
認定看護管理者 6名

※1 日本NP教育大学院協議会が定めるNP資格認定試験合格者
※2 特定行為研修修了者を院内で特定看護師と呼称

METHOD 看護方式

チームナーシング担当看護師制

順天堂医院では、看護チームが協働し24時間の継続した看護ケアを提供するためにチームナーシング担当看護師制としています。チームナーシングはチーム内の経験値やスキルの差をカバーするのに適した優れた方式です。一方近年では、より患者に質の高い看護を提供するためにPNS(パートナシップナーシング)やセル看護提供方式などが開発され、全国に広がりつつあります。
当院では、これらの新たな試みを参考にしながら、一律に新しい方式を選択するのではなく、部署の責任者が自律的にスタッフと検討しています。小児や成人といった患者の背景や疾患・治療の特徴を考慮し、患者のニーズに沿ったベストな看護が提供できるよう、ペア制や動線を重視した受け持ち制を取り入れ、患者ファーストを大切にした順天堂ならではの看護方式にチャレンジしています。

基本的なチームナーシング担当看護師制による部署の例

看護体制 看護体制

チームナーシングにペア制を取り入れ、ペア一組で患者を担当する体制を導入した部署の例

看護体制 看護体制

METHOD 勤務体制

週39時間(拘束44時間) 変則2交代制勤務

看護師 2交代制 病棟パターン1
日 勤 8:00 ~ 16:10
夜 勤 15:50 ~翌8:10
時 差 13:00~21:00
看護師 2交代制 病棟パターン2

短時間夜勤の導入部署の例

日 勤 8:00 ~ 17:00
夜 勤 8:00 ~ 20:10
時 差 13:00~21:00
夜 勤 20:00 ~翌9:00
看護助手
日 勤 8:00 ~ 16:10
準夜勤 17:00~23:00

看護師が看護に専念できるよう日勤から準夜勤までの勤務体制を取り入れています。

病棟クラーク
日 勤 8:30 ~ 16:40

病棟における事務作業を担い、看護管理に不可欠な業務を遂行しています。

手術室看護師
日 勤 8:00 ~ 16:10
準夜勤 11:00~19:10、他多様な時差勤務あり
夜 勤 15:50~翌8:10
外来看護師
日 勤 8:00 ~ 16:10
日 勤 9:00~17:10

上記の他、外来診療時間に合わせて、遅出、時差勤務など多様な勤務時間を導入しています。

病棟 勤務シフトの例

病棟 勤務シフトの例
*第2土曜休診日

短時間夜勤導入の取り組み

看護師の夜間長時間労働による健康問題は、ワーク・ライフ・バランスの考え方が浸透するとともに、長年注目されてきた背景があります。2012年2月、日本看護協会が「夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」を発行したことをきっかけに、夜勤時間を13時間以内とする変形労働勤務2交代制が全国的に広がっています。当院でも特定機能病院の役割を果たしながら、看護師の働き方改革にチャレンジしており、短時間夜勤を病棟・手術室へと広げています。
看護職が安全で健康に働き続ることができる職場環境を整えるのは、私たちにとってとても大切な課題です。看護師長や看護主任主導ではなく、部署の全スタッフが意見を交わしながら協働し、働きやすい職場環境、労働環境づくりを目指しています。

導入の効果、メリット

看護師の夜間長時間労働による健康問題は、ワーク・ライフ・バランスの考え方が浸透するとともに、長年注目されてきた背景があります。2012年2月、日本看護協会が「夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」を発行したことをきっかけに、夜勤時間を13時間以内とする変形労働勤務2交代制が全国的に広がっています。当院でも特定機能病院の役割を果たしながら、看護師の働き方改革にチャレンジしており、短時間夜勤を病棟・手術室へと広げています。
看護職が安全で健康に働き続ることができる職場環境を整えるのは、私たちにとってとても大切な課題です。看護師長や看護主任主導ではなく、部署の全スタッフが意見を交わしながら協働し、働きやすい職場環境、労働環境づくりを目指しています。